今月のLAFY(2024年5月)- 貧困と格差を考える -

今月は今解き教室2024年5月号をメインテキストに授業を行いました。

テーマは【福祉編】「貧困と格差を考える」。
ニュースで目にすることが多いテーマですが、普段の生活で見えにくく
環境によっては意識しづらいテーマかもしれません。

貧困や格差をなくさなければならないことは分かりますが、
どこにどのような貧困・格差があるのでしょうか。
それらはなぜ起きてしまっているのでしょう。
お金を配れば、食べ物を配れば解決するのでしょうか。
配るといってもどのように配ればよいでしょうか。
配っても解決しないのはどのような問題でしょうか。

今解き教室では、国内の問題を中心に、一部海外の問題も含めて取り上げられていました。
・子どもの貧困
・非正規雇用
・生活保護
・高齢者と運転免許
・世界の格差

上記以外にも、本当に様々な課題があります。
社会のすみずみまで気にかけ、目を凝らさないと
貧困と格差の問題は見えてきません。
日々のニュースに接しながら、気づくことのできる目を育ててほしいと思います。


格差と貧困に関するおすすめの本

格差と貧困の問題は多様で、すべてを一度に知るのは難しいと思います。
まずは存在を知ることからはじまりますが、
一つ一つの問題について考えるときは、
表面的な理解にとどまらず、本質的な課題に近づいてほしいと思います。
LAFYからは、問題について深く考えるきっかけになる本をご紹介します。
簡単に解決できる問題ではないですので、読後感はすっきりとはしないと思いますが、
親子で一緒に頭を悩ませてみるのも、とてもよい学びになると思います。

考えよう! 子どもの貧困 (PHP研究所)

考えよう! 子どもの貧困 なぜ生じる? なくす方法は? (楽しい調べ学習シリーズ)

日本国内の子どもの貧困についてバランスよく紹介されています。
説明文はやや難しいので小学校6年生から中学生におすすめします。

相対的貧困、所得再分配など重要な用語が、
子どもに理解しやすい言葉で説明されています。
抽象的な概念は子どもにとって難しいときもありますので、
大人が一緒に読んで補足してあげるとよりよいでしょう。

本書は海外の問題には触れられていないので、
別の本も併せて読むことをお勧めします。

飢餓と貧困(アムネスティインターナショナル日本)

こちらは海外の貧困について。
各国の子どもをテーマにした3つのストーリーと、
とても詳しい解説で構成されています。
ストーリーは絵本仕立てなので小学校低学年から読めます。
解説はとてもしっかり書かれていて、
なぜその問題が生じているのか、
根本的な解決をするには何が必要か、考えることができます。

2013年の本なので、各国の状況は現在と変わっているのですが、
根本的な問題の構造は今も変わっていません。
解説は子どもにも読みやすい文体で書かれていますので、
ぜひ読んで考えてみてください。

平等ってなに?(弘文堂)

貧困や格差はそもそもなぜ起きてしまうのでしょうか。
はじめから起きないようにしたらよいのではないでしょうか。
そのような疑問を持ったお子さまに、挑戦してほしい本です。
子ども向けだけれどあなどれない、しっかりした教科書です。
中学校の公民で習う資本主義・社会主義などの用語について、
いまいち理解できなかったとき、
本書を読むことで理解を補うことができます。
後半は様々な平等について列記されています。
大人も一緒に学ぶことができます。



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